すべてを映す瞳〜ある時間軸における出来事〜 あとがき
| いかがでしたでしょうか。最初からサッドエンドと決まっていたのでなかなかつらい事もありましたが…最初にこれを読ませた人の中に、泣いてしまった、というかたがいました。わたしの拙い文章でそこまで言ってくれたことは、恥ずかしくもありうれしくもあります。個人的にもっと幸せにしてあげたかったキャラクターというのがいますが、それを言いつづけるといつまでたってもお話が終わらないのであきらめました。もっとも、そこまで書き込める自信がなかった、というのが本音ですが… とある日、ぼんやりと勉強をしていたら急に「新しい種を育てる者」という、最後のフレーズが出てきました。結局このお話はこのフレーズと、『わたし達は人間』というピナスの台詞を書くために出来たようなものです。このお話の中で、本物の人間をずっと『ヒト』と書いていたのは、『人間』と区別するためでした。結局それがどう役に立ったのかはよくわからないのですが、私なりに何とかなった気もします。それ以上の事は読んでくださった皆さんにお任せしますね。 それでは、このお話があなたの心に残らん事を…そして、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。 作者 拝 |